FP-8700は、紫外から近赤外領域(300~1700nm)の広い波長範囲で蛍光測定が可能な分光蛍光光度計です。
カーボンナノチューブや希土類イオンを含む無機物など、近赤外域で蛍光を発する物質の測定が可能です。カーボンナノチューブは、蛍光3Dスペクトルを測定することで、チューブ径やカイラル角を評価することができます。また、希土類イオンを含む無機物は、生体へのダメージが少なく、生体組織による透過性が高いため、近赤外光を用いたバイオイメージングの蛍光標識としての応用が期待されており、近赤外領域における蛍光特性評価が行われています。ここでは希土類イオンを含む無機物として、酸化エルビウムの近赤外蛍光3Dスペクトルの測定例をご紹介します。