FP-8650によるアップコンバージョン蛍光体の評価

一般に、蛍光は試料が吸収した光 (励起光) よりもエネルギーの低い長波長側に現れます。しかし、アップコンバージョン蛍光体の場合、2光子が反応に関与することにより励起光よりもエネルギーの高い短波長側に蛍光が現れます。この技術は、近赤外光を可視光に変換することが可能なため、太陽電池の発電効率を向上させることができる技術として期待されています。ここでは、FP-8650 型分光蛍光光度計に波長 980 nm の近赤外レーザーを搭載した特別付属品を接続することで、近赤外光を可視光に変換するアップコンバージョン蛍光を測定した例をご紹介いたします。