量子収率は、蛍光やりん光などの発光特性を評価するための重要な指標です。量子収率を求める方法には、標準試料との比較によって算出する「相対法」と、試料が吸収した光子数と発光した光子数から求める「絶対法」があります。
本資料では、相対量子収率測定の原理や測定手順、分光蛍光光度計を用いた測定事例についての詳細を解説しています。
標準試料との比較によって量子収率を算出する仕組み、また、算出に必要な測定データと、量子収率を求めるまでの計算手順を解説しています。
アントラセンを標準試料として、ペリレンおよびローダミン6Gの蛍光量子収率を測定した結果を紹介しています。
測定条件やスペクトル補正を含め、算出した量子収率と文献値との比較結果を確認できます。ペリレンは0.945、ローダミン6Gは0.941という結果が得られ、文献値0.942と良好に一致していることを示しています。
量子収率とは、光を吸収した際に、特定の過程が起こる効率を表す指標です。例えば、蛍光量子収率は、試料が吸収した光子数に対して、蛍光として放出した光子数の割合を示します。
蛍光物質の発光効率を評価する際などに用いられ、蛍光材料や機能性材料の研究開発において重要な物性値の一つです。
| 比較項目 | 相対量子収率測定 | 絶対量子収率測定 |
|---|---|---|
| 測定方法 | 標準試料との比較 | 吸収光子数と発光光子数の測定 |
| 主な測定方法 | 標準試料と測定対象の蛍光スペクトルを比較 | 積分球を用いて吸収光子数と発光光子数を評価 |
| 標準試料 | 必要 | 不要 |
| 主な留意点 | 標準試料の量子収率や測定条件の影響を受ける | 積分球の特性や測定系の補正、迷光などの影響を受ける |
