技術情報 アプリケーション Application Data 030-AT-0275B
FTIR Application Data

USB 顕微鏡付きマクロ ATR を用いたマイクロプラスチックの測定

Introduction

赤外分光法ではサンプル形状に合わせて測定手法を選択しますが、幅広いサンプルに対応できる ATR 法が近年ではよく用いられます。ATR 法はサンプルの希釈やフィルム化などの前処理が基本的に不要で、プリズムにサンプルを密着させるだけで測定ができる手法です。固体、液体、粉末に適用できます。

FTIR 試料室に ATR を装着して測定する(マクロ ATR)際、例えばマイクロプラスチックや異物のサンプルは、形状や色を記録するために測定前に画像を取得することがあります。この場合、光学(実体)顕微鏡で画像を取得した後に ATR プリズム上へサンプルを移動するため、手間と時間がかかります。また、画像とスペクトルが独立して保存されるため、情報の紐づけも別途必要です。これらの課題を解決すべく、ATR 上で測定前に画像取得ができる、USB 顕微鏡を搭載したマクロ ATR を開発したのでご紹介します。

Keywords
USB顕微鏡、サンプル画像、ATR、マイクロプラスチック、微小サンプル
アプリケーションデータ番号
030-AT-0275B
発行
2023年(2024年更新)
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