技術情報 アプリケーション Application Data 070-AT-0245
FTIR Application Data

ATR PRO ONE VIEWによる紙の上の異物の測定

Introduction

ミクロンオーダーの微小異物の同定には赤外顕微鏡が広く用いられています。これに対して目視できる数百ミクロンのサイズの異物分析には一回反射ATRが利用され始めています。ATR法は前処理の必要がなく非破壊で簡単にサンプル測定ができますが、一般的な一回反射ATRではサンプルとプリズムが密着した状態を観察することができません。このため紙のような不透明な試料の表面の小さな異物を測定する場合、プリズムと異物を適切に密着させることが困難となります。今回開発したATR PRO ONE VIEWは、プリズムを通して試料画像が観察できるため、不透明な試料表面上の異物の位置が確認できるようになりました。これにより目的の異物を確実にプリズム中心に設置することができます。ここでは紙の上の微小異物をATR PRO ONE VIEWで測定し良好な結果が得られたので報告します。

現在、ATR PRO ONE VIEW(LCDモニタ付きモデル)は販売しておりません。
現行のモデルの ATR PRO 4X VIEW/ATR PRO ONE X VIEW のご紹介は こちら >

Keywords
微小異物、セルロース、ポリエステル
アプリケーションデータ番号
070-AT-0245
発行
2016年