技術情報 アプリケーション Application Data 100-TR-0285
FTIR Application Note

JIS K 7148-2 (ISO 20368) に基づくエポキシ樹脂の硬化度評価

Introduction

エポキシ樹脂とは、エポキシ基を有する化合物が重合してできた高分子の総称です。優れた接着性、耐久性、電気絶縁性などを有することから、接着剤や塗料、電子部品など幅広い分野で使用されています。これらの優れた特性を発揮するには、一般にエポキシ樹脂が一定レベル以上に硬化する必要があります。エポキシ樹脂の硬化はエポキシ樹脂と硬化剤が反応することにより進むため、硬化過程や硬化度を評価することはエポキシ樹脂の特性を把握する上で重要です。ここでは、JIS K 7148-2 (ISO 20368) に基づき、接着剤として使用されているエポキシ樹脂の硬化度を、フーリエ変換赤外分光光度計 (FT-IR) により評価した結果を紹介します。

JIS K 7148-2 (ISO 20368) について
FT-IR を用いてエポキシ樹脂の硬化度を算出する方法が規定されています。エポキシ樹脂は硬化剤と反応することでエポキシ基が消費されるため、FT-IR でエポキシ基の減少を観測することで硬化度を算出する方法が示されています。

Keywords
エポキシ樹脂、接着剤、硬化度、JIS K 7148-2、ISO 20368
アプリケーションデータ番号
100-TR-0285
発行
2024年
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