タンパク質、糖、脂質などの生体試料の成分分析や相互作用の解析には、IRスペクトルによる解析が有効です。FTIRは固体や液体の測定が可能であり、また、タンパク質の二次構造解析にも応用できます。
日本分光ではこれまでもタンパク質水溶液の分析結果を報告してきましたが、今回、低濃度水溶液を測定する最適なシステムとして、ATR PRO PENTAを開発しました。ATR PRO PENTAは、水の吸収が飽和しないよう、最適な反射回数に設計されています。また、高感度なMCT検出器を組み合わせたシステムは、従来測定が困難であった低濃度試料の測定が可能です。ここでは3種類の低濃度タンパク質水溶液の分析結果をご紹介します。