技術情報 アプリケーション Application Data 200-AT-0272
FTIR Application Data

FTIR を用いたプロテアーゼの構造解析

Introduction

ウイルス感染の治療薬に、タンパク質-リガンド相互作用により特定のタンパク質に結合することで働きを阻害する医薬品が用いられています。医薬品とウイルスのタンパク質との結合状態を解明することでより最適な分子デザインが可能になるため、結合状態をタンパク質の構造変化から評価することは重要です。

タンパク質の構造を評価可能な装置の一つに、フーリエ変換赤外分光光度計 (FTIR) が知られています。FTIR では、タンパク質の構造を短時間で簡便に評価できます。特に高感度多重反射 ATR ユニット ATR PRO PENTA と MCT 検出器を組み合わせたシステムでは、10 µL 程度のわずかな試料量で高感度に測定できることから、バイオ医薬品のような希少な試料の分析に最適です。ここでは、ATR PRO PENTA を用いて、HIV (Human immunodeficiency virus、ヒト免疫不全ウイルス) のプロテアーゼの構造変化を評価した結果を報告します。

Keywords
ATR PRO PENTA、SSE、医薬品、HIV
アプリケーションデータ番号
200-AT-0272
発行
2021年
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