技術情報 アプリケーション Application Data 200-MR-0213
FTIR Application Data

赤外顕微鏡を用いた錠剤表面の近赤外イメージング

Introduction

近赤外光は、ガラス容器を透過する、中赤外光に比べて吸収ピークが弱いなどの特長から食品や医薬品の非破壊評価を中心に広く利用されています。最近では、FDAが提唱するPAT(医薬品の製造工程における分析技術)への導入も行われており、主にバイアルに封入した試料の混合均一性の評価、インライン測定に基づく水分含有量の評価、近赤外顕微鏡による錠剤の成分含量の評価などに用いられています。

近赤外分光器で用いる分光手法は、分散型、フィルター分光型、AOTF型など多岐にわたりますが、フーリエ変換型(FTIR)はこれらに比べ、波数拡張性、スループット並びに波数制度に優れています。

日本分光の赤外顕微鏡IRT-5000/7000はオプションで検出器着脱ユニットが搭載できるため、一台のシステムで近赤外まで波数拡張が可能です。今回はFTIR-6100とIRT-7000を近赤外まで拡張して、錠剤の分布を近赤外イメージングによって解析しました。

Keywords
薬、製薬、単素子、反射
アプリケーションデータ番号
200-MR-0213
発行
2009年