技術情報 アプリケーション Application Data 260-SO-0226B
FTIR Application Data

多点マッピング測定プログラムおよび3次元マッピングデータ解析プログラムを利用した時間変化マッピング測定

Introduction

時間分解測定は、試料に温度や電場などの摂動を与えた場合の分子構造変化を追跡する手法です。応用事例として、液晶分子の配向緩和過程や接着剤の硬化過程の解析などがあります。近年では、微小領域面内での時間変化を追跡する時間変化マッピング測定のニーズも増えてきています。時間変化マッピング測定に対応する測定・解析プログラムとして、日本分光では「多点マッピング測定」プログラムおよび「3次元マッピングデータ解析」を用意しています。「多点マッピング測定」プログラムは、測定と測定の間の待ち時間を指定した繰り返し測定(時間分解測定)に対応するほか、異なる領域を複数マッピングすることも可能です。「3次元マッピングデータ解析」プログラムは、面内分布を表すXY軸に加えて時間変化情報などがZ軸として加わった3次元データを取り扱うことができます。測定結果を様々な形で可視化するための多彩な機能が搭載されています。今回は、これらのプログラムおよび1秒間に最速で160点の測定が可能なマルチチャンネル赤外顕微鏡 IRT-7000 を利用し、UV硬化樹脂の硬化過程を時間変化マッピング測定で追跡しましたのでご報告いたします。

Keywords
3D、時間分解、UV硬化樹脂、赤外顕微鏡
アプリケーションデータ番号
260-SO-0226B
発行
2013年