技術情報 アプリケーション Application Data 280-AN-0274
FTIR Application Data

劣化プラスチックの識別
~IRスペクトルの機械学習「分類」とライブラリー「検索」によるクロスチェック~

Introduction

プラスチックは劣化の度合いによって IR スペクトルの形状が変化します。例えば、酸化劣化が起こると OH や C=O の伸縮振動に帰属されるバンドが出現しますが、このようなスペクトルを通常のデータベースを用い、スペクトルの一致度だけで検索を行うと誤った定性結果を示すことがあります。加えて、プラスチックの劣化には紫外線、熱、水、応力など複数の要因が作用するため、これらを複合的に網羅したデータベースを作成することは多大な労力を要し、現実的ではありません。

日本分光では、プラスチックが劣化した場合でもプラスチックを特徴づけるキーバンドが失われないことに着目し、キーバンドによる「分類」とライブラリー「検索」の異なる2つのアプローチで確認する手法を推奨しています。

Keywords
マイクロプラスチック、劣化プラスチック、機械学習、アドバンストスペクトルサーチ、ADSS、IRプラスチックライブラリー
アプリケーションデータ番号
280-AN-0274
発行
2023年
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