FTIRで試料の結晶性の違いが分かりますか？

Introduction

格子振動による吸収バンドは低波数領域にあらわれます。一般的な FTIR で測定される中赤外領域(4000 ~ 400 cm^-1) のスペクトルにより結晶性の違いを識別できることもありますが、遠赤外領域(400 ~ 10cm^-1) も合わせて測定することで結晶性の違いを明瞭化できます。

FT/IR-6000シリーズは、広帯域中遠赤外ビームスプリッタ(6000 ~ 20 cm^-1) と広帯域DLATGS 検出器(15000 ~ 30 cm^-1) を組み合わせることにより中赤外 ~ 遠赤外領域を一度に測定できます。通常、広波数領域を測定するのに必要な光学素子の交換作業が不要となるため、迅速かつ簡便に測定できます。