技術情報 アプリケーション Application Data 280-SO-0009
FTIR Application Data

測定やデータ処理を簡便にできるソフトはありませんか?

Introduction

A. 簡易測定とマクロコマンドプログラムがあります。簡易測定は測定からデータ処理・保存・印刷などの一連の流れをワンクリックで簡便に行えます。マクロコマンドでは、スクリプトを作成することによって測定やデータ処理はもとより、フォルダ内のデータを一括処理することも可能です。

簡易測定プログラムはFT/IR-4000/6000及びVIRシリーズに標準搭載されています。ツールボタンは「測定」「中断」「終了」の3種類で、測定条件とデータ処理を登録し、ワンクリックで測定・各種データ処理・保存・印刷までの操作を自動で実行します。特に簡易測定のスペクトル比較機能は、データベースと測定結果の一致度を数値化して判定できるため、原料の受け入れ検査や品質管理などのルーチン的な評価、未知試料の定性分析に非常に有用なツールです(260-SO-0195 簡易測定プログラム(比較機能)の紹介 参照)。

一方、マクロコマンドプログラムはマクロを組むことによって、簡易測定よりもさらに自由度の高い測定やデータ処理が可能です。測定後のデータ処理や定量、付属品と通信した自動測定、フォルダに含まれるデータの一括データ処理など、煩雑な測定やデータ処理作業の効率化を図ることができます。

下記に、指定したフォルダを一括でスムージング処理したときの実行例とマクロコマンドプログラムで実施可能な測定・解析の一例を示します。

Keywords
マクロコマンド、簡易測定、データ処理
アプリケーションデータ番号
280-SO-0009
発行
2010年
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