技術情報 アプリケーション Application Data 033006U
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UFC メソッドスカウティングシステムによるワルファリンのキラル分離条件の検討

Introduction

医薬品や農薬の合成において、目的とする化合物が光学活性をもつ割合が増えています。また、それらの光学異性体は、物理化学的性質が同じであっても生理活性が異なる場合が多く、近年では、光学異性体のどちらか片方のエナンチオマーのみを使用することで薬効を高めたり副作用を低減できる例が報告されています。

キラル物質の分離は、個々の物質に対して多種の溶媒及びカラムとを組み合わせたメソッドスカウティングを行うことで、条件を探査・選択する必要があります。超臨界流体クロマトグラフィー(Supercritical Fluid Chromatography, SFC)は、HPLCと比較して高速分離が可能であり、カラム内の溶媒置換や分取後の処理が容易かつ溶媒使用量を低減できるといった特長をもつことから、近年ではキラル分離・分取に用いられる例が増加しています。

今回は、EXTREMA UFC(Unified Fluid Chromatograph)及びChromNAV Ver.2のオプションプログラムであるメソッドスカウティング支援プログラムを用い、モディファイアー溶媒3種×カラム6本による、抗凝固剤であるワルファリンのメソッドスカウティングを行ったので報告します。

Keywords
Warfarine, SFC, UFC, ChromNAV Ver.2, メソッドスカウティング支援プログラム, i-CHIRAL 6, キラル分離
アプリケーションデータ番号
033006U
発行
2016年
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