技術情報 アプリケーション Application Data 036001U
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セミ分取UFCシステム及びサイクロンセパレーター87(CS-87)によるフラバノンの分取

Introduction

超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)による分取は、HPLCと比較してハイスループットが期待でき、回収後はCO2が気体となって放出するため、蒸発乾固などの後処理が容易であるという利点があります。さらに、使用しているCO2は、安価で高純度のものが得られるため、不純物が少ないといった利点もあります。

一方、超臨界状態のCO2は、圧力調整弁の出口で大気圧下に放出される際に約500倍の断熱膨張が起こるため、分取の際は試料の飛散や、急激な温度低下によって生じた結露水等のコンタミネーションに対策を講じる必要があります。今回使用した気液分離器であるサイクロンセパレーター87(CS-87)は、CO2の膨張による飛散や結露を防ぎながら緩やかに回収することで、最大50mL/minまでのCO2流量に対して高い回収率を得ることができます。

今回は、EXTREMA UFC(Unified Fluid Chromatograph)のPrep SFC System-M、CS-87及びChromNAV Ver.2のオプションプログラムであるフラクションコレクター管理プログラムを用い、フラバノンのキラル分取を行ったので報告します。

Keywords
Flavanone, Prep-SFC, UFC, CS-87, ChromNAV Ver.2, フラクションコレクター管理プログラム, キラル分離
アプリケーションデータ番号
036001U
発行
2015年