高極性充填剤を使用したSFCの場合は、基本的には、順相クロマトグラフィーとしての保持挙動を示すことが知られており、水溶性の高い極性物質の分離は難しいと思われてきました。しかし、アルコールなどのモディファイア溶媒に揮発性の酸または塩基、塩を少量加えることで極性物質のピーク形状の改善や保持の大きな成分を適当な時間に溶出させることができます。
今回の測定では、カラムに2-エチルピリジン、モディファイアに酢酸アンモニウムを添加したメタノールを使用して、塩基性薬物等を分離したので報告します。