技術情報 アプリケーション Application Data 820020SRE
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超臨界流体クロマトグラフィーによるディーゼル燃料中の芳香族分析(ASTM D5186)

Introduction

ガソリンや軽油などの石油系燃料中には、パラフィンやオレフィンの脂肪族炭化水素や芳香族系炭化水素など多くの成分が含まれています。これらの成分は、燃料の性能や燃焼後のエンジン排気中に含まれる環境汚染物質量に大きく影響を与えるため、その測定は重要です。石油系燃料などの測定は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、ガスクロマトグラフィー(GC)そして、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)などの分離分析法が多く用いられています。

これらの分離分析法の中でも超臨界流体クロマトグラフィーは、石油系燃料中成分を高分離かつ、短時間分析を安定して行えるのでASTM規格(アメリカ材料試験協会:The American Society for Testing and Material)などにその方法が記載されています。

我々は、ASTM規格に掲載されている方法(D5186)に準拠した超臨界流体クロマトグラフィーシステムを用い、ディーゼル燃料中の多環芳香族成分を測定したので報告します。

Keywords
SFCpak, ディーゼル燃料, ヘキサデカン, トルエン, ナフタレン, テトラリン
アプリケーションデータ番号
820020SRE
発行
2013年