技術情報 アプリケーション Application Data 820031HRE2
LC Application Data

LC/MS/MSによる水道水中の臭素酸イオン,塩素酸イオンの分析及び妥当性評価ガイドラインへの対応

Introduction

臭素酸イオンは、臭化物イオンを含む水に対してオゾンによる高度浄水処理した場合の副生成物として生じ、発がん性を有するため、水道法の重要な水質基準項目の一つとなっています(厚生労働省令第101号)。この臭素酸の測定法は、イオンクロマトグラフ ポストカラム吸光光度法(別表第18)(LC Application Data No. 820025HRE 参照)が採用されていました(厚生労働省告示第261号)。その後平成29年4月には、液体クロマトグラフ 質量分析法(別表第18の2)が新たに追加され、さらに令和2年4月には、同項目に塩素酸イオンが加わりました。

今回、検出器として SCIEX 社製トリプル四重極質量分析計 Triple Quad TM 3500 を使用し、を使用し、臭素酸イオンについては基準値である 0.01 mg/L の 1/10 濃度である 0.001 mg/L まで臭素酸イオンについては基準値である 0.6 mg/L の 1/10 濃度である 0.06 mg/L まで、塩素酸イオンについては基準値である 0.6 mg/L の 1/100 濃度である 0.006 mg/L まで検出できることを確認しました。

今回は、他のアニオン類との分離が可能なミックスモードカラムである Shodex RSpak JJ 50 2D を利用し、水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン(平成24年9月6日付け健水発 0906 第 1 号別添 〔 最終改正:平成29年10月18日付け薬生水発 1018 第 1 号 〕 )に即して測定を行った結果を示します。

Keywords
臭素酸イオン、塩素酸イオン、陰イオン、水質基準、EXTREMA、Triple QuadTM 3500、LC/MS/MS、RSpak JJ 50 2D
アプリケーションデータ番号
820031HRE2
発行
2021年
このApplication Dataをダウンロードする