技術情報 アプリケーション Application Data 820034H
LC Application Data

妥当性評価ガイドラインに即したLC/MS/MS による水道水中のホルムアルデヒドの分析

Introduction

アルデヒド類は、環境汚染物質として、大気及び湖沼、貯水池、河川などの環境水を汚染することが懸念されています。国内では、大気汚染防止法や悪臭防止法(環境省)、労働安全衛生法や水道法(厚生労働省)など様々な規制の対象となっております。中でもホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質のうちの一つとして知られている他、発癌性などのリスクについても警告されています。

ホルムアルデヒドは、平成15年5月30日厚生労働省令第101号の告示により、それまでの監視項目から、基準項目(基準値:0.08 mg/L)になりました。また、アセトアルデヒドも要検討項目として設定されました。「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」(平成15年7月22日付け厚生労働省告示第261号〔 最終改正:平成27年3月12日厚生労働省告示第56号〕)では、溶媒抽出 誘導体化 ガスクロマトグラフ 質量分析法(別表第19)が指定されていましたが、平成27年度より省令の一部が改正され、新たな検査方法として 誘導体化 高速液体クロマトグラフ法 (別表第19の2)(LC Application Data No. 820027H 参照)及び誘導体化 高速液体クロマトグラフ 質量分析法(別表第19の3)が追加されました。

今回、検出器として SCIEX 社製トリプル四重極質量分析計 Triple Quad TM 3500 を使用し、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(2,4-Dinitrophenylhydrazine, 2,4-DNPH)を誘導体化試薬として用いた、ホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドの誘導体化高速液体クロマトグラフ 質量分析法 による測定を、水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン(平成24年9月6日付け健水発0906第1号別添〔最終改正:平成29年10月18日付け薬生水発1018第1号〕)に即して行った結果を示します。

Keywords
ホルムアルデヒド , アセトアルデヒド , 水質基準 , 2,4 DNPH, プレカラム誘導体化 , EXTREMA, Triple Quad TM 3500, LC/MS/MS, Unifinepak C18, 妥当性評価ガイドライン
アプリケーションデータ番号
820034H
発行
2019年
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