ラマン分光法は分子振動の情報から分子構造を解析する手法で、試料を非破壊・非接触で測定できます。近年、バルク測定やモニタリングなどの場面において、より手軽にラマン測定を行いたいというニーズが増加しています。そこで日本分光では “パームトップラマン分光光度計” を開発しました。パームトップラマン分光光度計は手のひらに収まるサイズの小型機でありながら、200 cm-1 からの低波数側測定性能や本格的なデータ処理機能を有しており、定性分析に威力を発揮します。
パームトップラマン分光光度計には、測定範囲の異なる 2 種類のモデルとして、スモールモデルの PR-1s とワイドモデルの PR-1w があります。ここでは実際の測定事例を交えて特長をご紹介します。