近年、地球温暖化防止や省エネルギーの観点から建築用エコ素材として遮熱ガラスが注目を集めています。JIS R 3106やISO 9050では板ガラス類の可視光に対する透過率・反射率、日射に対する透過率・反射率・吸収率や日射熱取得率などを求める試験方法が規定されており、遮熱ガラスの評価に使用されています。
ここでは、[日射透過率・反射率測定]プログラムを用いて、紫外可視近赤外分光光度計で遮熱ガラスの透過率と反射率スペクトルを測定し、可視光透過率・反射率や日射透過率・反射率などを計算し、さらにFTIRで測定した反射率スペクトルから日遮熱取得率や熱貫流率を計算し、JIS R 3106およびISO 9050で規定されている遮熱ガラスの日射に対する性能を総合的に評価した例をご紹介します。