絶対反射率測定システムでプリズムの光学特性を評価可能
プリズムはカメラやプロジェクター、望遠鏡などで光の進行方向を変えたり、進行方向の異なる光を合成したり、波長の異なる光に分けたりする目的で使用されています。プリズムの品質評価では、入射光と検出方向の角度を設定できる絶対反射率測定システムを用いて、任意の角度における分光特性の評価が広く行われています。
クロスダイクロイックプリズムは直角二等辺三角形のプリズムの反射面が直交するように貼り合わされたプリズムです。白色光を直交する 3 色の光に分解 (色分解) する、あるいは直交する 3 色の光を合成 (色合成) することができ、プロジェクターなどに利用されています1)。ここではクロスダイクロイックプリズムの特性を絶対反射率測定システムによって評価した結果をご紹介します*。
* プリズムの特性は接着面に蒸着された膜によるものであるため、同一の測定から色分解および色合成の両方の特性を評価することが可能です。
1) 奥原國乗. 映像情報メディア学会技術報告, 32, 27, (2008). DOI : doi.org/10.11485/itetr.32.27.0_33