技術情報 アプリケーション Application Data 210-UV-0029
UV Application Data

カイネティクス解析~ALP活性の測定

Introduction

薬品や食品など幅広いライフサイエンス分野では、酵素-基質の親和性や酵素活性を調べるために、酵素-基質反応の測定と解析が行われています。V-700 seriesでは、温調可能な特別付属品と[カイネティクス解析]プログラムを組み合わせることで、酵素活性値、Michaelis定数(Km)、最大速度(Vmax)、阻害物質定数の解析、および日本薬局方で定められているカリジノゲナーゼの活性値テーブルを作成することができます。ここでは、代表的な酵素-基質反応を例に、V-700 seriesによる酵素活性の測定・解析方法をご紹介します。

p-ニトロフェニルリン酸に酵素(ALP:アルカリホスファターゼ)を作用させると、無機リン酸とp-ニトロフェノールが遊離します。この遊離したp-ニトロフェノールは、アルカリ性(pH10)で安定な黄色を呈するので、その吸収極大において時間変化測定を行い、基質濃度[S]に対し初速度(傾き)vをプロットし、ALP活性を求めます。

Keywords
カイネティクス、酵素基質複合体、Michaelis-Menten、Lineweaver-Burk、Hofstee、Eadie、Km値、日本薬局方
アプリケーションデータ番号
210-UV-0029
発行
2015年
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