塩素酸分析システム

820031H:「LC/MS/MSによる水道水中の臭素酸イオン、塩素酸イオンの分析及び妥当性評価ガイドラインへの対応」

別表第18の2 液体クロマトグラフ-質量分析法

試料中の臭素酸イオン、塩素酸イオン及び亜塩素酸イオンは、ミックスモードカラムを用いて他の陰イオンと分離し、トリプル四重極質量分析計により誘導体化せずにそのまま高感度に検出します。
LC/MS/MS システム
システム図
塩素酸分析クロマトグラフ
1: ClO4-(25 µg/L),2: ClO3-(60 µg/L),
3: BrO3-(10 µg/L),4: ClO2-(60 µg/L),
5: NO3-(5 mg/L),6: Cl-(20 mg/L)
注入量: 10 µL
構成(EXTREMA 4000Model)
移動相送液ポンプ PU-4185-Binary × 1
オートサンプラー AS-4150 × 1
オプション TC-4000-2 × 1
カラムオーブン CO-4060 × 1
質量分析計 Triple QuadTM 3500 × 1
ボトルスタンド BS-4000-1 × 1
A/Dインターフェース LC-Net Ⅱ/ ADC × 1
LC-Net ケーブル LC-NetCG × 2
装置制御・
データ解析ソフト
Analyst*1 × 1
JASCO Analyst ドライバー × 1
分離カラム Shodex RSpak JJ-50 2D
(2.0 mmI.D. x 150 mmL, 5 µm)
× 1
配管等 RHPLC/UHPLC スタートアップキット × 1
オートサンプラー
バイアル
スクリューバイアル2mLクリアー × 1
セプタム付キャップ × 1
*1 装置制御・データ処理用PC一式が別途必要です。
測定条件
カラム Shodex RSpak JJ-50 2D(2.0 mmI.D. x 150 mmL, 5 µm)
移動相 A: 50 mM 酢酸アンモニウム水溶液
B: アセトニトリル
A/B=25/75 (0 min)
→ 25/75 (10 min)
→ 75/25 (14 min)
→ 75/25 (15 min)
→ 5/95 (15.1 min)
→ 5/95 (18 min)
→ 25/75 (18.1 min)
1 cycle 26 min
移動相 流量 0.3 mL/min
カラム温度 30°C
注入量 10 µL
イオン源 ESI
極性 Negative
MRM BrO3- Q1/Q3: 126.8/110.9
ClO3- Q1/Q3: 82.9/66.8
ClO2- Q1/Q3: 66.9/50.9
ClO4- Q1/Q3: 98.9/82.7
NO3- Q1/Q3: 61.9/61.9
Cl- Q1/Q3: 34.9/34.9
〇50 mM 酢酸アンモニウム水溶液
酢酸アンモニウム 1.93 g を精製水で 500 mL にメスアップ
〇臭素酸イオン, 塩素酸イオン, 亜塩素酸イオン, 硝酸イオン標準原液
臭素酸イオン標準液 (2000 mg/L), 塩素酸イオン標準液 (1000 mg/L), 亜塩素酸標準液 (1000 mg/L), 硝酸イオン標準液 (1000 mg/L) は市販品を使用
〇過塩素酸イオン標準原液
60% 過塩素酸 83.5 mg を 50 mL メスフラスコに秤量し、精製水でメスアップ
〇塩化物イオン標準原液
塩化ナトリウム 0.165 g を100 mL メスフラスコに秤量し、精製水でメスアップ
冷暗所保存
〇エチレンジアミン (EDA) 溶液 (50 mg/mL)
エチレンジアミン 0.5 g を10 mL メスフラスコに秤量し、精製水でメスアップ
〇混合標準原液
臭素酸イオン溶液 1 mg/L を 200 µL, 塩素酸イオン溶液 1 mg/L を 1.2 mL、亜塩素酸イオン溶液 1 mg/L を 1.2 mL、過塩素酸イオン溶液を 0.5 mL(硝酸イオン及び塩化物イオンについては任意)を 10 mL メスフラスコに分注し、精製水でメスアップ
(臭素酸イオン: 20 µg/L, 塩素酸イオン及び亜塩素酸イオン:120 µg/L, 過塩素酸イオン:50 µg/L)
冷暗所保存
〇検量線作成用溶液
混合標準原液を精製水で希釈して調製
前処理
臭素酸塩素酸分析前処理方法