100GHz~10THzの領域(テラヘルツ領域、サブミリ波領域あるいは遠赤外領域と呼ばれる領域)にはテクノロジーギャップが存在し、この領域の電磁波技術が注目され発展しつつあります。この未踏の領域を開拓することは、今後さらに発展する情報通信への応用や天文物理(電波天文学)などへの応用を考えた場合、非常に重要です。しかし、従来のFTIRでは光学素子の特性により10cm−1以下の低波数領域の測定は困難でした。
FARIS-1は、高波数側で高効率なマイケルソン型と低波数側で高効率なマーチン・パプレット型の混成型フーリエ分光光度計です。光学素子の交換や検出器の切換えを行うだけで赤外から遠赤外およびミリ波領域までの広範囲な測定が可能です。ステップスキャン仕様、偏光変調仕様も用意されており、研究用途に合わせてカスタマイズしたシステムを構築できます。