パームトップラマン分光光度計として、コンパクトさを追求したスモールモデルの PR-1s と、高出力・測定波数範囲を拡張したワイドモデルの PR-1w の2モデルをラインアップしています。
ガイドを試料に押し当てるだけでフォーカス合わせが完了します。PC との接続・ソフトウェアの起動後、測定ボタンを押すだけですぐに測定開始できます。光軸調整や焦点調整などの一般的なラマン測定で必要な細かな設定が必要ありません。
ファイルの保存、測定機能や表示設定のツールボタンが用意されています。グラフィカルなボタンで操作はシンプルです。
測定に関するパラメーターを設定するウィンドウです。測定条件は、露光時間・積算回数・レーザー強度の3つで設定します。
測定やプレビューの結果が表示されます。
測定プログラムでは、データ処理をリアルタイムで実施できます。データ処理を行うことで別の装置で測定したスペクトルや汎用データベースを有効活用できます。
標準試料 ポリスチレン を用いて簡単に波数較正ができます。
全世界で使用され高い評価を得ているワイリー社の KnowItAll をオプションとして用意しています。ワイリー社提供の約2万5千件のデータベースを追加することもできます。
PR-1-V は、2 mL バイアルを固定可能なホルダーです。バイアル中の液体・粉末試料を簡単に測定できます。測定中は遮光カバーを閉めることでレーザー光が見えなくなるため、安全に測定できます。
より低濃度・微量の試料を測定したい場合には、角型セルホルダー PR-1-C が便利です。分光光度計などにも使用される石英製のセルを使用して、ガラスよりもバックグラウンドの低い測定ができます。低容量のミクロセルを使えば少量のサンプルも測定できます。
PR-1-Z は、面積の広いサンプルや厚さ 45 mm までの厚みのあるサンプルを設置できます。
PR-1-DS は、パームトップラマンを据置型に拡張できるユニットです。遮光性に優れているため、再現性の高い測定ができます。試料を設置するホルダーは専用のホルダーに加えて、ATR プリズムをそのまま置くことができるホルダーもあります。
PR-1-ATR-s/-w は、日本分光製 ATR(ATR PRO ONE X、ATR PRO 4X、ATR PRO ONE)に PR-1s/PR-1w を取り付けるユニットです。ATR ユニットを回転させると FTIR とラマンを切換可能でサンプル移動なしに複合分析ができます。
IR スペクトルと Raman スペクトルは相補的な関係になっているため、IR スペクトルで判別することが難しい試料(タンパク質やナイロンなど)の測定に有効です。
また、オプションプログラムのワイリー社 KnowItAll Jasco Spectroscopy エディションには、IR スペクトルと Raman スペクトルを同時に検索できるマルチテクニック機能があり、IR とラマンの複合分析に最適です。
KnowItAll および ChemWindow は John Wiley & Sons, Inc. の登録商標です。