抗体医薬品製造時の機械的なストレスや、輸送および保管中の環境的な要因により形成される凝集体の定性・定量評価の一つとして、サイズ排除クロマトグラフィーが一般的に利用されています。イナートSECシステムを利用することで、流路へのサンプルの吸着を抑制し、高感度分析かつ良好な再現性を実現します。
水道水質基準に基づいたイオンクロマトグラフ-ポストカラム吸光光度法による臭素酸分析では、臭素酸イオンをUV吸収を持つ三臭化イオンに変化させるため、カラムの下流でポンプより送液した反応液と混合し、誘導体化を行います。反応液にはステンレスに対して腐食性がある硫酸が含まれているため、通常のHPLCシステムでは耐食性が不十分です。反応液を送液するポンプ、および反応液が流れる検出器セルを含めた流路を、硫酸に対して耐食性の高いイナート対応にすることで、安心してご使用いただけます。
臭素酸分析システムの詳細はこちら >「有害大気汚染物質測定法マニュアル」に基づいた、アルカリ含侵フィルターによる捕集-イオンクロマトグラフ-ポストカラム吸光光度法による6価クロム分析では、イオンクロマトグラフィー用カラムで分離し、カラムの後で硫酸を含む反応液と混合することで、UV検出ができる状態に誘導体化します。この分析では、ポンプから検出器までの全流路をイナート対応にすることで、 サンプルの吸着を防ぎ、なおかつ反応液に対する耐食性も向上するため、安定した分析が可能になります。
6価クロム分析の測定例はこちら >