技術情報 アプリケーション Application Data 100-AT-0234
FTIR Application Data

VIR-100/200/300用複合付属品ユニットを用いた種々のサンプル測定

Introduction

赤外分光法は高分子や薬品などの有機物の同定・定量はもとより、光学材料、酸化物や触媒といった無機物の物性評価の手段としても利用されています。このように多岐に亘る試料を適切に測定するには、試料形態や測定目的に合わせて最適な測定手法や付属品を選択することが重要です。

今回開発した複合付属品ユニットは、あらゆるサンプルを最適な測定手法で手軽に測定したいというニーズに応えるべく、赤外スペクトルを取得するのに必要十分な透過・反射・ATR・拡散反射の4つの測定法を1つの付属品で行えるようにしました。これにより、受託分析を行っている分析センターのように幅広い試料形態に対応しなくてはならないケースや複数の測定手法を試行して多角的な分析が求められる場面において威力を発揮することが期待されます。今回は、VIR-200および複合付属品ユニットを用いて、透過測定ではガスセルを使用した塩化水素ガスの測定、反射測定では板ガラスの中赤外領械の反射率の測定、ATR法では多層膜両面の表面測定、拡散反射測定ではHPLCのカラム充填用シリカゲルの測定を実施しましたのでご報告いたします。

Keywords
ATR、透過、反射、拡散反射、RF、DR、ガス、ガラス、ODS
アプリケーションデータ番号
100-AT-0234
発行
2013年