医薬品として注目されている siRNA、アンチセンスの二本鎖形成の安定性、リボザイム、アプタマーなどの立体構造の安定性評価に最適なシステムです。
正確な Tm の取得のためには試料の温度に関わる機能が重要となります。「Tm 評価システム」は温度制御にペルチェ効果を利用したサーモパネルを用いているため、試料温度を高精度に調節できます。さらに、セル内センサーで測定中の試料温度を直接記録できます。また、本システムでは Tm に加えて ΔH °、ΔS °、GC 比を取得できます。
0~100 °C まで制御可能な空冷ペルチェセルホルダー EHCS-932 を搭載しています。空冷式で恒温槽を必要としないためコンパクトにまとまり、設置場所に困りません。
空冷ペルチェセルホルダー EHCS-932 の紹介
任意のアニーリング条件の設定が可能であり、アニーリングから Tm 測定までを⾃動で実行します。
本システムは SpectraManager Ver.2.5 CFR で制御することでデータインテグリティーの要求事項である ALCOA+ 原則に 基づいた完全で正確なデータ作成をサポートします。
複数のセルをセットできる水冷ペルチェセルチェンジャー PAC-743、PAC-743R も選択できます。種類や塩濃度、溶媒を変えた複数試料の自動測定が可能です。
仕様 |
空冷ペルチェセルホルダー EHCS-932 |
水冷ペルチェセルチェンジャー PAC-743/PAC-743R* |
---|---|---|
温度制御範囲 | 0 °C ~ 100 °C | |
セル内温度センサー | 標準付属 | 1本標準付属 |
恒温槽 | 不要 | 必要 |
試料セット数 | 1 | 6もしくは8 |
温度制御精度 | ± 0.1 °C |