赤外分光光度計を用いた測定としてKBr錠剤法や拡散反射法があります。
これらの測定では、試料をKBrで希釈する必要があり、また錠剤法ではプレスで錠剤に成形する等の前処理が必要です。
Smart Techを使用することにより、前処理が容易に行え、効率的に赤外拡散反射測定を行うことができます。
※FT/IRの試料室に取り付けて使用する付属品です。
以下の構成となっています。
無機・有機などの粉末試料、プラスチックなどの硬めの試料、液体試料など測定対象は多岐にわたっています。
特に、セル表面のヤスリ状の突起により、硬い試料を削り取り、均一にサンプリングできることが大きな特長となっています。
試料セル中央部に試料をのせ、表面が均一になるように広げることでサンプリングできます。
セル表面で試料を削りとり、セル表面に付着した試料を測定します。
セル中央部に試料を1~2滴滴下することでサンプリングできます。
試料をサンプリングしたセルを5連セルホルダにセットます。
その5連セルホルダをSmart Techにセットすることにより、測定を行うことができます。
試料が一つなどの場合は、5連セルホルダではなく、サンプリングホルダをそのままSmart Techにセットして測定を行うこともできます。
覚せい剤の赤外測定にはKBr錠剤法や拡散反射法が用いられています。
これらの測定では、希釈等の前処理が必要なため、多検体を処理する際など、分析時間がかかってしまうという問題点がありました。
Smart Techでは希釈などの操作は一切不要なため迅速に分析を行うことができます。