製品情報 RFT-6000

FTラマンシステム

RFT-6000

測定例

トリポリリン酸ナトリウムのラマン散乱スペクトル

FTラマンの大きな特長の一つは蛍光性サンプルへの応用です。

図1のトリポリリン酸ナトリウムのラマン散乱スペクトルより、可視域励起に比べ、近赤外励起の方が蛍光を除去した測定が行えていることがわかります。

FTラマンシステムによるトリポリリン酸ナトリウムのラマン散乱スペクトル
図1 トリポリリン酸ナトリウムのラマン散乱スペクトル

L-シスチンの赤外およびラマン散乱スペクトル

ラマン散乱スペクトルは赤外吸収スペクトルと相補的な関係にあります。

また、赤外吸収スペクトルでは観測でない振動モードの測定、また、赤外吸収スペクトルでは測定が難しい遠赤外領域の測定が可能です。

L-シスチンのスペクトルを示します。ラマン散乱スペクトルでは、S-S振動などの対称性が高い振動モードを強く観測できていることがわかります。

FTラマンシステムによるL-シスチンのラマンスペクトル
図2 L-シスチンの赤外、ラマン散乱スペクトル

1本のポリアミド繊維のラマン散乱スペクトル

図3はポリアミド繊維の顕微写真とそのラマン散乱スペクトルです。RFT-6000では約φ10µmという微細な繊維を測定することができます。

FTラマンシステムによるポリアミド繊維の測定
図3 ポリアミド繊維の顕微写真とラマン散乱スペクトル