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高速液体クロマトグラフ(HPLC)

EXTREMA

測定例

ラピッドセパレーションHPLC(RHPLC)による脂肪酸の分析

Rapid Separation HPLC(RHPLC)は、コンベンショナルHPLCから一部のUHPLCまでをカバーする高速分析です。ここでは、RHPLCシステムを使用し、コンベンションナルHPLCおよびUHPLCのカラムを用いて脂肪酸8成分の測定を行いました。

示差屈折率検出器を用いて脂肪酸の測定を行ったところ、粒子径5µmのHPLC用カラム(A)を用いた場合と比較して、粒子径1.9µmのUHPLC用カラム(B)を用いると分析時間をおよそ1/2にすることができました。

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脂肪酸8成分のクロマトグラム
図1 脂肪酸8成分のクロマトグラム
1: Caprylic acid, 2: Capric acid, 3: Lauric acid, 4: Myristic acid,5: Linoleic acid, 6: Palmitic acid, 7: Elaidic acid, 8: Stearic acid

脂溶性ビタミンの分析

5大栄養素の一つであるビタミンは、体の調子を整えるために欠かすことができません。中でも脂溶性ビタミンは、動植物の生体中に含まれており、代謝における各種の生理作用に関与します。ここでは、PDA検出器を用いて脂溶性ビタミン8成分の分析を行いました。

図2に脂溶性ビタミンのクロマトグラム及び等高線を示します。8成分を25分以内で良好に分離できています。

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脂溶性ビタミンのクロマトグラム
図2 脂溶性ビタミンのクロマトグラム
1: Vitamin K3 14µg/mL, 2: Vitamin A 15µg/mL, 3: Vitamin A acetate 36µg/mL, 4: Vitamin D2 20µg/mL, 5: Vitamin D3 14µg/mL, 6: Vitamin E acetate 99µg/mL, 7: Vitamin E 103µg/mL, 8: Vitamin K1 13µg/mL

円二色性検出器を用いたイブプロフェンの分析

イブプロフェンは、非ステロイド系消炎鎮痛剤の一種で、日本では医療用および店頭用医薬品の両分野において広く流通しています。イブプロフェンは光学活性物質で、R体とS体が存在します。ここでは、CD検出器および光学分割カラムを用いてイブプロフェンの分析を行いました。

図3に、カフェインおよびラセミ体のイブプロフェン混合試料のクロマトグラムを示します。UVのクロマトグラムでは、カフェインも検出されていますが、CDのクロマトグラムでは、光学活性物質であるイブプロフェンのみを選択的に検出していることが分かります。スペクトルを比較したところ、イブプロフェンのみにCDが出ていることが分かります(図4)。

CDおよびUVクロマトグラム
図3 CDおよびUVクロマトグラム
CDおよびUVスペクトル
図4 CDおよびUVスペクトル