製品情報 MV-3000 series

ポータブル分光光度計

MV-3000 series

ハードウェアの特長

小型・可搬性

小型で可搬性に優れているため、サンプルを実験室に持ち込むことが困難な場合に、現場へMV-3000シリーズを持ち出して測定できます。

  例:タンク内の液体
  農作物
  文化財などの持ち出せない貴重物

オプションでMV-3000本体と光源ユニットをドッキングして持ち運ぶこともできるため、現場計測の際に便利です。

ポータブル分光光度計と光源ユニット
図1 MV-3150 + LUS-373

高い耐久性

MV-3000シリーズはマルチチャンネル分光光度計を採用しています。光源のミラー切換や回折格子の回転機構など、複雑な駆動を必要としないため、故障のリスクが低くメンテナンスの回数も少なく済みます。

また、もし不具合が生じた場合には、PC上にエラーが表示されるほか、本体上に付属しているエラーランプが点灯します。製造ラインのモニターとして使用している場合などでも、問題があったことを現場で直ちに把握することができます。

エラーランプ
図2 エラーランプ

高速でスペクトル測定

測定間隔5msecで、最大1000スペクトルを連続で測定可能です。サンプルの高速変化をモニターできるため、反応速度の測定や移動しているサンプルの測定などに利用できます。

また、高速で測定できるため、マッピングスペクトル測定などの一般的に時間の掛かる測定の測定時間を大幅に短縮することができます。

擬似ダブルビーム機構

長時間のラインをモニターするような場合は、付属品に擬似ダブルビーム機構を組み込むことで安定性を高めることができます。

光路切り替えミラー(付属品に内蔵)を用いて測定と測定の合間にリファレンス補正を行います。分光光度計の安定性は環境温度によって影響を受けるため、日付をまたぐような長時間の測定には本機構が必要不可欠になります。

透過測定における擬似ダブルビーム機構
図3 透過測定における擬似ダブルビーム機構