技術情報 アプリケーション Application Data 101025U
LC Application Data

SFC-PDA-CDメソッドスカウティングシステムによるフラバノンの分析~10カラム×3溶媒の高速スクリーニングの検討~

Introduction

超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は、二酸化炭素を移動相中の主要な溶媒とし、速い流速(線流速)で分析を行っても高い分離効率を維持できるという特長を持っています。この特長を生かして分離・分取されているサンプル対象の一つが、キラル化合物です。このキラル化合物の分離条件の検討方法として、個々の物質に対して多種の溶媒と多様なカラムとの組み合わせで網羅的に分析を行うスクリーニング法があります。

近年、SFC 用カラムとして粒子径 3 µm の充塡剤を使用したキラルカラムが上市されたことにより、従来の粒子径 5 µm の充塡剤カラムを使用した SFC よりも高速・高効率なキラル分離が期待できます。

今回、EXTREMA UFC (Unified Fluid Chromatograph) 及び ChromNAV Ver.2 のオプションプログラムであるメソッドスカウティング支援プログラムを用いて、モディファイアー溶媒3種と、粒子径 3 µm で高速・高効率が期待できるサイズダウンしたキラルカラム10種により、フラボノイドの1種であるフラバノンの高速スクリーニングを行ったので報告します。検出に使用した円二色性(CD)検出器は、UV クロマトグラム、CD クロマトグラム及びそれらの比である g-factor (CD/UV) をリアルタイムに出力することが可能な検出器です。CD クロマトグラムにおいては、分離した光学異性体の光学活性情報がピークのプラス・マイナスの極性として現れます。

Keywords
フラバノン、SFC、UFC、スクリーニング、メソッドスカウティング支援プログラム、キラル分離、CD検出器、CHIRALPAK、3 µm
アプリケーションデータ番号
101025U
発行
2024年
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