技術情報 アプリケーション Application Data 747018U
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Online SFE-SFCによる血清中医薬品の分析

Introduction

近年、DBS(Dried Blood Spots)法は、医薬品等の血中濃度を測定する手法の一つとして注目されています。利点としては、必要とする試料量が少量(15~20 µL)である、血漿の遠心分離作業を必要としない、室温での輸送・保管が可能である等が挙げられます。通常この手法では、試料を専用のDBSカードに滴下、乾燥させたものをくり抜き、溶媒抽出を行います。

一方、超臨界流体抽出(以下 SFE)は、超臨界二酸化炭素を主溶媒として利用した抽出方法であり、超臨界流体が持つ低粘性、高拡散性及び高溶解性という特性により、高効率な抽出が可能となります。近年では、高圧ガス保安法の規制緩和に伴ってSFEや超臨界流体クロマトグラフィー(以下 SFC)への関心が高まっており、その適用範囲の拡大が望まれています。

今回、SFEによる自動前処理及びSFCによる分離分析が可能なOnline SFE-SFCシステムを用い、DBS(Dried Blood Spots)法による血清中医薬品の分析について検討した結果を報告します。

Keywords
フルルビプロフェン, ケトプロフェン, ワルファリン, プロプラノロール, DBS, SFCpak SIL DIOL-5, 超臨界流体抽出, 超臨界流体クロマトグラフィー, Online SFE-SFC
アプリケーションデータ番号
747018U
発行
2018年
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