技術情報 アプリケーション Application Data 810022H
LC Application Data

超臨界二酸化炭素を用いる小麦粉中残留農薬の抽出

Introduction

食品衛生法等の一部改正により,平成 18 年 5 月 29 日から,食品中に残留する農薬,飼料添加物,動物用医薬品についてポジティブリスト制度が施行された.この制度は,人の健康を損なうおそれのないことが明らかである 65 種の化合物を除く約 800 種の農薬,飼料添加物,動物用医薬品に対して一定量(0.01ppm)以上が残留する食品の販売等を禁止するというものである.

食品中の残量農薬の抽出は従来溶媒抽出法が採用されてきたが,一回の抽出に 4~5 時間かかり,大量の有機溶媒が必要である.近年,この溶媒抽出法にかわって超臨界二酸化炭素炭素を用いた超臨界流体抽出法(SFE)が注目されている.

われわれは全自動残留農薬抽出システムを開発し,食品中の残留農薬の抽出に応用した.抽出成分の分析は GC-MS/MS によって行った.

Keywords
食品衛生法、ポジティブリスト、GC-MS
アプリケーションデータ番号
810022H
発行
2008年
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