DNA メルティング測定では、横軸の温度精度を向上させるために、温度センサをセル内に挿入し、試料の実温度で横軸をプロットすることがあります。このような測定は試料容量が十分な 10 mm 角セルなどを用いる場合には可能ですが、ミクロ8連セルのように試料容量が 100 µL と微量な場合には、温度センサが光路を遮るため、吸光度測定とセル内温度のモニタとを同時に行うことが困難でした。
ここでは、ミクロ8連セルの測定においても、温度精度を向上させるために、8連セルのうち1セルを温度モニタ専用に利用して、セル内温度でのプロットを可能にした測定例をご紹介します。