技術情報 アプリケーション Application Data 210-UV-0050
UV Application Data

水平置き積分球を用いた歯の測定

Introduction

分光光度計を用いて、曇りガラスやレンズなどの、光の拡散性や屈折性を持つ試料の透過率や反射率を測定する場合、積分球を使用します。分光光度計の試料室に導入される測定光は通常水平方向に進むため、積分球に導入される測定光も水平方向を向いています。従って、試料を鉛直方向縦置きに設置する必要があります。結果として、通常の積分球を用いる場合、歯のように平行面を持たない試料や、コンタクトレンズのように縦置きの保持が難しい試料の測定は困難です。日本分光では、このような試料の測定も簡単に行えるようにするため、水平置き積分球を開発しました。

ここでは、平行面を持たない試料測定の一例として、水平置き積分球を用いて歯の拡散反射スペクトルを測定し、色度の評価を行った例をご紹介します。

Keywords
水平置き積分球ユニット、不定形試料、歯、拡散反射測定、色彩評価
アプリケーションデータ番号
210-UV-0050
発行
2023年
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