近年、省エネルギー住宅用建材やヒートアイランド現象の防止策として期待されるエコ素材が注目されています。これらの先進的なエコ素材は、第三者機関が客観的に性能を実証する環境省の「環境技術実証事業」にて評価が行われたり、JIS規格として評価基準が検討・制定されたりするなど、評価方法を確立する段階にあります。すでにJISが制定されたエコ素材として、遮熱塗料があります。太陽光は近紫外から近赤外の領域の波長においてエネルギーを持っています。遮熱塗料は、近赤外領域の光を一般的な塗料より高く反射することで、太陽の熱エネルギーが建物に与える熱量を減らしています。遮熱塗料の性能評価の規格である、JIS K 5602『塗膜の日射反射率の求め方』では分光光度計を用いて日射反射率を算出する方法が規定されています。