円偏光ルミネッセンス測定システム

CPL-300
円偏光ルミネッセンス測定システム CPL-300
円偏光ルミネッセンス(CPL)スペクトルには、励起分子の安定構造やそのふるまいなど、励起状態を経由する化学反応にとって重要な情報が含まれているといわれております。試料から生じる蛍光強度は比較的小さく、CPL信号はさらに小さいことから、CPLの信号検波は困難とされておりました。CPL-300は、新型のJ-1000シリーズをベースとすることで、この微弱なCPL信号を高感度に検波します。さらに、今回見出された新技術によって、より広い波長領域で、より高い感度でCPL測定がご利用になれます。

円偏光ルミネッセンス測定システム CPL-300の特長

円偏光ルミネッセンス(CPL)がカバーする測定対象

通常のCD測定から基底状態の分子のキラリティを知ることができますが、CPL測定によって励起分子のキラリティ情報が得られます。蛍光性のキラル有機化合物の他、希土類のキラル錯体、タンパク質などが測定対象化合物となります。

PEMと高感度PMT検出器による高感度測定

PEM変調システムと高感度PMTによって、蛍光信号に限らず、極めて微弱なCPL信号を感度よく検波できます。

極低迷光、高分解測定

プリズム分光による低迷光測定・短波長側高分解測定を実現しました。

詳しくはこちら >

広範囲測定・波長拡張機能搭載

オゾンフリー150Wキセノン光源使用時で、250nm~850nm(改良型)の範囲でCPL測定が可能です。さらに、150Wキセノン光源(オプション)を設置することで、250nmより短い波長領域で、励起光照射がご利用になれます(要窒素パージ)。

励起側・蛍光側波長スキャン

蛍光は励起波長を固定し励起光をスキャンすることが可能です。

豊富な解析ツール

CPLスペクトルからGlumおよびΔFへの変換が可能です。