日本薬局方が推奨する Na ランプによる旋光度測定に対応し、[α]D と表記できます。また、LED やハロゲンランプ(WI ランプ) 等の連続光源も搭載可能で、測定波長の選択肢が豊富です。
輝線光源とは異なり、連続光源での測定波長は、組み合わされたフィルターの性能に大きく依存します(図)。
P-4000 series は、旋光度補正機能を搭載しているため、連続光源での測定データを Na ランプや旋光板によって補正することができます。
試料温度を管理する機能を標準で搭載しています。
薬局方で試験時の温度が定められていることから分かるように、旋光度は試料温度に依存するため、正しい温度での旋光度測定が求められます。
P-4000 series は自動測定開始機能を搭載しているため、事前に設定した温度に到達すると自動で測定を開始します。
設定温度範囲 | 15 ~ 40 °C |
---|---|
温度制御精度 | ± 0.2 °C (ホルダー制御時) |
温度測定正確さ | ± 0.1 °C |
酸性試料も安心して測定できます。
校正された旋光板を使用することで、各国の薬局方に記載された確認試験に対応することができます。
日本分光は近年の計測機器の校正ニーズの高まりを受け、ISO/IEC 17025 認定を取得いたしました。 日本分光にて校正が実施された旋光板の試験成績書には、国際間取引においても有効な JAB と ILAC-MRA シンボル付の校正証明書が添付されます。
※ 日本分光株式会社 校正室
P-4000 series のバリデーションプログラムは、薬局方(JP/USP/EP)に対応しています。ダイアログに従って操作するだけで装置性能を確認できます。
試験項目 | JP | USP | EP | 性能確認試験 |
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旋光度ゼロの再現性 | ✓ | |||
旋光度の繰返し性 | ✓ | ✓ | ||
旋光度の正確さ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
温度管理 | ✓ | |||
旋光度の直線性 | ✓ | ✓ |
日常点検プログラムでは、事前に登録した旋光板の旋光度や光源の輝度を測定前後に確認することで装置の状態を確認できます。
<確認内容>
現場の声を集約した、これまでにない形のセルが誕生しました。
(※意匠登録済:意匠登録第1669390 号)
測定の動線に沿った画面設計により、見たい情報を見やすく配置しました。
測定、保存されたデータは測定条件等と併せて確認できます。
日々の装置コンディションを確認できます。旋光計を安定してご使用いただくためのサポート機能です。
薬局方(JP/USP/EP)記載の装置確認事項に対応した、装置バリデートのためのプログラムを搭載しています。
装置の使用状況や基本機能、ユーザーや治具の登録等、装置全般に関する事項について管理(設定・確認)することができます。
条件ファイルとデータファイルに対して電子署名が可能です。
GxP 準拠 CFR 版のみの機能です。
装置管理者と測定者とで、用途別にユーザー権限を変えてアカウント登録できます。
ユーザー権限ごとにアクセスできる機能を制限し、測定条件を誤って変更した等のミスを未然に防止することができます。
※ ワークグループ設定は CFR 版のみの機能です。
※ CFR 版では、ワークグループが指定するフォルダーのみデータの保存先として選択できます。
データインテグリティーの要求事項である ALCOA+ 原則に基づいて、完全で正確なデータ作成をサポートする CFR 版を用意しています。
ソフトウェアに関するアクションが行われれば、カテゴリー別にログとして記録されます。任意のフォルダーにテキストデータとして出力することもできます。
条件ファイルやデータファイルに対して電子署名が可能です。データインテグリティーでは、保存情報の作成者や変更者が明確に識別できることが求められています。
任意のタイミングでデータのバックアップが可能です。また、装置の電源を切る際に、自動的にバックアップするよう設定することもできます。
指定のフォルダーへテキストデータのエクスポートができます。USB ポートが搭載されているため、外部メディアも使用できます。
旋光計から直接プリンター出力でき、出力前にプレビューで確認できます。プリンター出力と同様のレイアウトでPDF 保存もできます。
旋光計で得られたデータや監査証跡を、LIMS(Laboratory Information Management System) に取り込み、管理する機能としてご利用いただけます。出力はテキスト形式となりますので、データの取り扱いについてはLIMS 側の設定に従ってください。
※ネットワークへ接続する場合には、セキュリティー対策を十分にご検討ください。