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旋光計

P-4000 series
旋光計 P-4000シリーズ
旋光計 P-4000 シリーズは、ユーザーの声を形にし、旋光計の新たなスタンダードを作り出しました。
  • 薬局方に準拠 - ナトリウムランプD 線での測定
  • 高い操作性 - 直感的に操作できるタッチパネル
  • 信頼性のあるデータ管理 - GxP に準拠したソフトウェアの選択でDI をサポート
  • 最適なコンディションの維持 - 旋光板を使用する日常点検機能を搭載
  • 省スペース設計 - コンパクト(P-4100:A3 サイズ相当)で設置スペースは前機種比最大 38% 減
長寿命 LED 光源搭載の「P-4100」、ナトリウムランプ搭載の「P-4200」、多波長測定に対応した「P-4300」の 3 機種をラインアップし、幅広いニーズに対応します。
P-4000 series の特長
薬局方に準拠した正確な測定をしたい
薬局方に準拠した正確な測定をしたい
  • 輝線光源を使った [α]D での測定
  • 連続光源使用時の補正機能を搭載
簡単に使いたい
簡単に使いたい
  • 直感で操作できるタッチパネル
  • 少量の試料も注ぎやすいオリジナルセル
  • 試料の温度調整・温度計測の両機能を標準搭載
データを正しく管理したい
データを正しく管理したい
  • ユーザー管理機能搭載
  • DI をサポートするソフトウェアを選択可能
最適なコンディションを維持したい
最適なコンディションを維持したい
  • ISO/IEC 17025 認定の校正を行った旋光板による確認
  • 日常点検機能の搭載
  • 酸性試料に対する優れた耐久性
設置場所を省スペースにしたい
設置場所を省スペースにしたい
  • 旧機種よりコンパクトな A3 サイズ相当の筐体
  • 装置+制御部の一体型設計

ナトリウムランプを搭載 4200 4300

日本薬局方が推奨する Na ランプによる旋光度測定に対応し、[α]D と表記できます。また、LED やハロゲンランプ(WI ランプ) 等の連続光源も搭載可能で、測定波長の選択肢が豊富です。

ナトリウムランプ
連続光源使用時の補正機能

輝線光源とは異なり、連続光源での測定波長は、組み合わされたフィルターの性能に大きく依存します(図)。
P-4000 series は、旋光度補正機能を搭載しているため、連続光源での測定データを Na ランプや旋光板によって補正することができます。

ピラルビシンのORD スペクトル ‐ Na ランプ輝線とフィルター使用時の比較
ピラルビシンの ORD スペクトル
Na ランプ輝線とフィルター使用時の比較

試料の温度管理機能と耐久性を備えた試料室

試料温度を管理する機能を標準で搭載しています。

  • ペルチェ素子による正確な温度制御
  • 試料温度を直接測定できる温度センサー

温度を管理する重要性

薬局方で試験時の温度が定められていることから分かるように、旋光度は試料温度に依存するため、正しい温度での旋光度測定が求められます。
P-4000 series は自動測定開始機能を搭載しているため、事前に設定した温度に到達すると自動で測定を開始します。

<試料温度制御 仕様>
設定温度範囲 15 ~ 40 °C
温度制御精度 ± 0.2 °C
(ホルダー制御時)
温度測定正確さ ± 0.1 °C

酸性試料も安心して測定できます。

  • 温度センサーのフッ素コーティング
  • 試料室壁耐酸性コーティング
  • 装置内部へのガス流入防止のための石英窓 4200 4300
  • 酸性ガスの排気機能 4200 4300
  • 排気ダクトへの接続(オプション) 4200 4300

ISO/IEC 17025 認定の校正が実施された旋光板による装置の確認

校正された旋光板を使用することで、各国の薬局方に記載された確認試験に対応することができます。

ISO/IEC 17025 認定の校正が実施された旋光板
日本分光は ISO/IEC 17025 認定の校正機関

日本分光は近年の計測機器の校正ニーズの高まりを受け、ISO/IEC 17025 認定を取得いたしました。 日本分光にて校正が実施された旋光板の試験成績書には、国際間取引においても有効な JAB と ILAC-MRA シンボル付の校正証明書が添付されます。
日本分光株式会社 校正室

校正証明書

バリデーション、日常点検を簡単に実行

P-4000 series のバリデーションプログラムは、薬局方(JP/USP/EP)に対応しています。ダイアログに従って操作するだけで装置性能を確認できます。

試験項目 JP USP EP 性能確認試験
旋光度ゼロの再現性
旋光度の繰返し性
旋光度の正確さ
温度管理
旋光度の直線性
日々の点検をサポート

日常点検プログラムでは、事前に登録した旋光板の旋光度や光源の輝度を測定前後に確認することで装置の状態を確認できます。
<確認内容>

  • 校正された旋光板の旋光度
  • HT 電圧による光源エネルギー

点検に使用する旋光板の登録
点検に使用する旋光板の登録

使いやすさを重視した日本分光独自の角型セル

現場の声を集約した、これまでにない形のセルが誕生しました。
(※意匠登録済:意匠登録第1669390 号)

  • ストレスフリーな注入と洗浄
    注ぎやすく気泡が入りにくい構造で、洗浄も隅々まで簡単に行えます。
  • 優れた温度制御効率
    セルジャケットとセルの接触面積が大きいため、目的の温度に早く到達します。
  • 微量対応
    3 mm 角型セルは光路長 100 mm で、最小試料量は約 1 mL です。

使いやすさを重視した日本分光独自の角型セル

測定の動線に沿ったシンプルな UI

測定

測定の動線に沿った画面設計により、見たい情報を見やすく配置しました。

条件設定
条件設定
測定モード
測定モード
測定画面
測定画面
解析

測定、保存されたデータは測定条件等と併せて確認できます。

解析画面
解析画面
日常点検

日々の装置コンディションを確認できます。旋光計を安定してご使用いただくためのサポート機能です。

結果の閲覧
結果の閲覧
バリデーション

薬局方(JP/USP/EP)記載の装置確認事項に対応した、装置バリデートのためのプログラムを搭載しています。

試験選択
試験選択
管理

装置の使用状況や基本機能、ユーザーや治具の登録等、装置全般に関する事項について管理(設定・確認)することができます。

管理画面
管理画面
治具登録
治具登録
装置の状態確認
装置の状態確認
温度条件の設定
温度条件の設定
署名 GxP 準拠

条件ファイルとデータファイルに対して電子署名が可能です。

署名確認
署名確認

GxP 準拠 CFR 版のみの機能です。

データ管理は正確に簡単に

ユーザーアカウント機能

装置管理者と測定者とで、用途別にユーザー権限を変えてアカウント登録できます。
ユーザー権限ごとにアクセスできる機能を制限し、測定条件を誤って変更した等のミスを未然に防止することができます。
ワークグループ設定は CFR 版のみの機能です。
CFR 版では、ワークグループが指定するフォルダーのみデータの保存先として選択できます。

ワークグループ管理画面(CFR 版)
ワークグループ管理画面(CFR 版)
データインテグリティーをサポート GxP 準拠

データインテグリティーの要求事項である ALCOA+ 原則に基づいて、完全で正確なデータ作成をサポートする CFR 版を用意しています。

アクセスレベルとワークグループ権限
アクセスレベルとワークグループ権限
監査証跡 GxP 準拠

ソフトウェアに関するアクションが行われれば、カテゴリー別にログとして記録されます。任意のフォルダーにテキストデータとして出力することもできます。

監査証跡
ログの確認
電子署名 GxP 準拠

条件ファイルやデータファイルに対して電子署名が可能です。データインテグリティーでは、保存情報の作成者や変更者が明確に識別できることが求められています。

電子署名
署名画面
バックアップ機能

任意のタイミングでデータのバックアップが可能です。また、装置の電源を切る際に、自動的にバックアップするよう設定することもできます。

バックアップ画面
バックアップ画面

用途に合わせた外部端末へのデータ出力をサポート

エクスポート機能

指定のフォルダーへテキストデータのエクスポートができます。USB ポートが搭載されているため、外部メディアも使用できます。

エクスポート機能
データエクスポート画面
プリンター出力

旋光計から直接プリンター出力でき、出力前にプレビューで確認できます。プリンター出力と同様のレイアウトでPDF 保存もできます。

印刷設定画面
印刷設定画面
LIMS 出力

旋光計で得られたデータや監査証跡を、LIMS(Laboratory Information Management System) に取り込み、管理する機能としてご利用いただけます。出力はテキスト形式となりますので、データの取り扱いについてはLIMS 側の設定に従ってください。
※ネットワークへ接続する場合には、セキュリティー対策を十分にご検討ください。

P-4000 series からネットワーク PC へデータ転送
P-4000 series からネットワーク PC へデータ転送