HPLC の溶離液は、多くの種類の有機溶媒、水、塩、酸や塩基、イオンペアー試薬などが使用されています。その中に含まれている成分や混入してしまった成分が、トラブルの原因になることがあります。
対策
このように、使用する有機溶媒に添加剤が含まれている場合は、トラブルの原因になることがあるので注意が必要です。
特に注意の必要な溶媒
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テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、エチルエーテルなどのエーテル系溶媒
→ 酸化防止剤が添加されている可能性あり
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クロロホルム
→ 安定剤としてエタノールやアミルアルコールなどが添加されている可能性あり
添加剤不含のグレードが販売されている溶媒もありますので、HPLCに使用するカラム、検出、測定目的(分取、分析)などを考慮して、適切な溶媒の選択、使用することがトラブル回避のコツになります。