高速スキャン分光光度計ストップトフローシステム

FS-110

測定例

多波長一括測定

DCPIP(2,6-dichlorophenolindophenol)とアスコルビン酸を混合した際のDCPIPの還元反応を多波長で一括測定した結果を図1に示します。

得られた100本のスペクトルを平均化し、各スペクトルから差し引いて吸収の変化量を求めました。

また441nmと613nmにおいて断面図を作成し、重ね書きをした結果を図2に示します。

図2より、還元反応に伴うアスコルビン酸の吸収の変化が明確にわかります。

還元反応の多波長一括測定
図1 DCPIPの還元反応のスペクトル
還元反応における各波長における時間変化スペクトル
図2 各波長における時間変化スペクトル

微量DNA測定

マルチチャンネル検出器の特長を生かして、Calf Thymus DNAの微量溶液の吸収スペクトルを高速に測定しました。

濃度を変えつつ、精度を高めるため、各10回ずつ測定して得られたデータをもとに検量線を作成しました。

得られた検量線を図3に示します。微量のサンプルにも関わらず非常に高い直線性が保たれていることが分かります。

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DNA水溶液の検量線
図3 Calf Thymus DNA水溶液の検量線