ビームエキスパンダーによりレーザー光を対物レンズに適したサイズに成形し、レーザースポットを絞り込みます。この絞り込みにより空間分解能を上げ、微小領域・微小量分析に力を発揮します。
NRSシリーズで最も短い焦点距離200 mmの分光器を搭載し、高いS/Nを実現しています。ノイズに埋もれがちな微小ピークも、逃さず検出することができます。
シリーズ最小のコンパクトな筐体は卓上設置が可能です。 専用架台が必須ではないため、設置場所を選びません。
試料室ドアは電動式上下開閉のため、開閉時の左右のスペースを必要としません。設置場所を選ばす、装置左右のスペースを有効活用できます。
インターロック制御機構が内蔵されており、試料室ドア開放時にはレーザー光が遮断されます。レーザー機器管理者やレーザー設備の標識の設置が不要で、誰でも安全にご使用頂けます。
レーザー、ビームスプリッター/ダイクロイックミラー、グレーティングやスリット(アパーチャー)をソフトウェア上からボタン一つで簡単に切換えることができます。
レーザーから試料までの照射光路、試料から分光器までのラマン光路、いずれの光路も自動光軸調整機能を装備しています。レーザー切換後の光軸調整が容易なため、誰でも簡単に複数のレーザーを使い分けることが出来ます。
標準搭載の532 nmレーザー以外に、8種類のオプションレーザーが選択可能です。内蔵&外部合わせて3台のレーザーを搭載可能なため、ラマン効果の発現性、試料へのダメージ、蛍光の低減など、目的に応じてレーザーを変更することも可能です。
NRS-4500はグレーティングを最大4枚同時搭載でき、ソフトウェアから自動切換可能で光学調整も不要です。グレーティングを使い分けることで、広い波数範囲を一度に測定したり、狭い波数範囲を高い波数分解で測定することが可能です。