振動円偏光二色性は非常に弱い信号です。そのため、ベースラインの乱れなどによる影響を受けやすく、装置には高い感度と安定性が求められます。
FVS-6000では、光源を光学系とは隔離してマウントするとともに、恒温対応のPEMを採用することにより、ベースライン安定性の向上を実現しました。
偏光特性が少なく、高効率な28度入射の干渉計、集光効率の高い光学系、複屈折性素子を排除した反射光学系を採用しています。
赤外光源も高輝度なセラミック光源を使用しているので、狭帯域測定の際も高いスループットを得ることができます。
装置として最高のエネルギー(強度)が出るよう、光学系内の固定鏡を最適な位置に自動調整します。
また、光学系内のレンズの位置も調整することができるため、常に装置を最適な状態に保って測定を行うことができます。
種々の小容量セル、窓板、スペーサもオプションで用意されており、試料に応じた選択が可能です。
またペルチェ式の恒温セルホルダを使用することで試料温度を制御した測定にも対応できます。