「観る」にこだわりあり
新設計光学系で高品位画像と高感度化
光学設計を一から見直すことにより、高品位な観察画像と高スループット化による高感度測定を実現しました。500 万画素の高解像度カメラを内蔵し、電動アイリス機構により迷光を抑え、高精度な画像を得ることができます。
さらに、オートフォーカス機構や観察と測定が同時に行えるスマートモニターも搭載されています。
ポリイソプレンの反射観察でのアイリス有無の比較
オプション観察機能
偏光観察を搭載でき、プラスチックやポリマー、繊維などの観察が容易になります。
一軸延伸フィルムの偏光観察
「測る」にこだわりあり
画期的な 2in1MCT 検出器と検出器4台同時搭載可能
2in1MCT 検出器*は1つのデュワーの中に、ミッドバンド MCT とナローバンド MCT が内蔵された検出器です。ミッドバンド MCT は標準搭載のミッドバンド MCT と同等品で 550 cm-1 の低波数域まで測定できます。一方のナローバンド MCT は、微小サイズの測定に適しています。アパーチャーサイズに合わせてシームレスに検出素子が切り替わります。
* : 2in1MCT 検出器はオプション設定です。
同時に搭載できる検出器は最大4種類*で、2in1MCT 検出器や DLATGS 検出器、InGaAs 検出器などを搭載することができ、プログラムから切り替えて使用します。
* : 2in1MCT 検出器を搭載した場合、最大4種類の検出器を搭載できます。
検出器4台同時搭載可能
革新的なスマートマッピング機能搭載(日本分光特許)
スマートマッピング機能は、レーザー顕微鏡などに搭載されているガルバノミラーによるレーザー2 次元走査機能と同じ仕組みで、赤外光を試料上に2次元走査することにより、透過・反射のマッピング測定を可能にしています。この機能により ATR マッピング測定を試料とATR プリズムが密着した状態で行えるため、クロスコンタミネーションの影響がありません、観察型 ATR-5X-SD を使用すれば、試料と ATR プリズムが密着した状態で試料観察が行え、任意の部位を選んでポイント測定することもできます。
スマートマッピング機能
「使う」にこだわりあり
顕微測定プログラムの UI を一新、操作性が向上
自動 XYZ ステージと組み合わせて、顕微測定に必要な情報をシンプルかつ明確に設定、表示します。またサブマップによりステージ上の試料の把握が容易になり操作性が向上しました。
測定サポート機能による異物探索
測定サポート機能には、画像処理技術により観察画像上の測定対象をリアルタイムで認識し、その座標を登録・測定する IQ IR NAV と、試料のサイズや円形度などの特徴から測定対象の絞り込みが行え、さらに観察画像上にリアルタイムで検索結果を表示できる IR アドバンストサーチナビがあります。
観察画像
測定点の認識・登録
検索結果(IR アドバンストサーチナビ)
スライドイン方式で集光鏡の交換が容易
集光鏡の取付がスライドイン方式のため、簡単に倍率の異なる集光鏡に変更することができます。また、厚さ 40 mm の試料の反射測定が行えます。