赤外顕微鏡やラマン顕微鏡を用いてメンブレンフィルターでろ過したサンプルを測定することがありますが、メンブレンフィルターはシワがない状態で固定することが重要になります。メンブレンフィルターはフィルター径や孔径の種類の豊富さに加え、安価で、赤外・ラマン測定における妨害バンドが少ないことから、PTFE 製がしばしば用いられます。しかし、PTFE は柔らかく乾燥時にシワがよりやすいため、シワなく固定することは容易ではありません。そこで、PTFE 製のメンブレンフィルターを容易にシワなく固定できる「顕微用フィルターホルダー」を開発しました。ここではホルダーの使い方とメンブレンフィルター上のプラスチック粒子を赤外顕微鏡とラマン顕微鏡で測定した結果をご紹介します。