技術情報 アプリケーション Application Data 260-AT-0294
FTIR Application Note

直感的な操作性を実現 赤外顕微鏡 IRT-5X/7X の紹介

Introduction

赤外分光法は、分子の振動や回転に起因する赤外光の吸収を利用して、物質の分子構造や組成を解析する上で強力な手法です。測定装置としてはフーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)が用いられ、その拡張としての赤外顕微鏡では、µm オーダーの微小領域の分析が可能である点が特長です。赤外顕微鏡は食品や医薬品へ混入した異物の同定、包装材料に用いられる多層フィルムの成分分析など、品質管理や材料開発などに幅広く活用されています。

赤外顕微鏡を用いた分析は、試料の観察、測定領域の選択、測定の実行、得られた結果の解析といった一連のプロセスで構成されます。まず、これらプロセスでは、試料を正確に観察し(「観る」)a)、その上で測定を実施します(「測る」)。実用上は、装置として「観る」および「測る」の性能が優れていることに加え、それらを一体的に運用できるユーザビリティが確保されていることも、不可欠です(「使う」)。日本分光ではこれら3つのコンセプトを軸に、誰もが使える最高性能の赤外顕微鏡として「IRT-5X」および高速イメージング測定も可能な「IRT-7X」を開発しました。

ここでは「使う」に注目し、赤外顕微鏡 IRT-5X/7X のソフトウェアを紹介します。IRT-5X/7X では、シンプルで使いやすいソフトウェアによって、直感的な操作性を実現しました。これにより、初心者から熟練者まで、試料の観察から測定までの一連の手順を直感的かつ効率的に行うことが可能です。このほかに、IRT-5X/7X では、測定・解析をサポートする機能として、自動での定性分析が可能な IQ IR NAV・IR アドバンストサーチナビ、試料の粒径解析が可能な JASCO Particle Analysis を標準搭載しています。これらの機能によって、試料の観察・測定に加え、解析を効率よく行うことが可能です。

Keywords
赤外顕微鏡、IRT-5X、IRT-7X、ソフトウェア、色分け図、定性分析、粒径解析、操作性
アプリケーションデータ番号
260-AT-0294
発行
2026年
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