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ハイクオリティなFTIR測定のための前処理テクニック! スライスマスター&サンプリングキット

概要

データベースを検索してもうまくヒットしない、差スペクトルが求められないといったことはありませんか。FTIR測定を行う上で適切な前処理を行うことは、質の高いスペクトル測定、ひいては正しい分析結果を得ることにつながります。ここでは、顕微FTIRの前処理に有効なツールを紹介します。

サンプルを薄く切る

FTIRの試料を薄く切ることは、吸収の飽和を防ぐことや内部に埋もれた異物の面を出すのに有効です。薄く切るツールとしては、スライスマスターシリーズのフィルムスライサーがあります。ジャスコエンジニアリングでは、垂直カットのシンプルモデルHS-1、15°の傾斜スライサーHK-1、45-90°の角度可変スライサーHW-1、錠剤の断面出しに特化したTS-10を用意しています。HK-1とHW-1は顕微鏡で観察しながらのスライスが可能です。さらに、顕微FTIRの前処理に特化した、ナイフ、ニードル、ピンセット、ホルダーのサンプリングキットもご用意しています。
スライスマスター
図1 サンプリングキット
HS-1垂直スライサー
図2 HS-1垂直スライサー
HK-1傾斜スライサー
図3 HK-1傾斜スライサー
HW-1角度可変スライサー
図4 HW-1角度可変スライサー
TS-10錠剤スライサー
図5 TS-10錠剤スライサー
『スライスマスターの使用例』はこちら

KBrプレートに包埋

KBrプレートに埋め込むだけでFTIR分析が簡単に行えます。干渉縞の抑制や散乱、屈折によるピーク形状の歪み、ベースラインの曲がりを抑制します。
顕微赤外用KBrプレート
図6 顕微赤外用KBrプレート
『KBrプレート法・KBr錠剤法のコツ』はこちら