製品情報 ミクロHPLCシステム

ミクロHPLCシステム

micro21 series
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ハードウェアの特長

micro21シリーズのハードウェアは送液部、注入部、分離部、検出部の4つで構成されます。

送液部

高圧グラジエントポンプ2台、デガッサー、グラジエントミキサー、カラムオーブンが一体化しています。マニュアルインジェクションタイプと試料自動注入タイプがあります。

ミクロHPLCマニュアルインジェクションタイプ
図1 micro21 LC-01
マニュアルインジェクションタイプ

低脈流高流量精度の送液を実現

脈留保性機能付きのSSQD(Slow Suction Quick Delivery)送液方式を採用し、低脈流を実現しました。さらに、2µLのポンプヘッドと外径1mmのプランジャーを採用したことで、µL/minオーダーの精密な送液を実現しました。この結果ミクロLCの領域(µL/minの流量域)での測定に際して分析レベルのLCと同等の保持時間や面積値の精度が得られます。

2ポンプ高圧混合による高精度グラジエントが可能

1µL/minからの高圧混合グラジエントを実現しました。ミキサー部はダイナミックミキサー方式により混合効率を高め、チャンバー容量は標準で20µLです。またグラジエントプロファイルの測定結果から、分析レベルのLCの移動相条件をそのままミクロLCに採用することができます。

グラジエントプロファイル
図2 1µL/minでのグラジエントプロファイル

少容量デガッサーを採用

新素材のテフロンAFを使用することにより脱気効率が向上しました。これにより145µLの少容量で従来なみの脱気効率が得られ、溶媒置換の短縮化を可能としました。

注入部

少容量デガッサーを採用

新素材のテフロンAFを使用することにより脱気効率が向上しました。これにより145µLの少容量で従来なみの脱気効率が得られ、溶媒置換の短縮化を可能としました。

オートサンプラー
図3 オートサンプラー

タイムインジェクションモードによるデッドボリュームの低減

タイムインジェクションモードを用いると、試料ループ中の必要な試料溶液が注入されたあと流路を切り換えて試料ループ中を移動相が通過しないようにします。これによりデッドボリュームに相当する時間を短縮することができます。

多検体の測定に対応

96または384穴のマイクロプレートを2枚使用することにより192検体または768検体の連続測定が可能です。

ミクロHPLC用インジェクター(オプション)

ミクロHPLC用に開発したインジェクターで、インジェクター内での拡散を低減し、0.1µLからの注入が可能です。このため流路内での拡散がおさえられ、シャープなピークが得られます。固定注入タイプ(0.06µLまたは0.1µL)も選択可能です。

分離部

ミクロHPLCに最適なカラムを開発

カラム内径0.32mm、長さ150mmまたは250mmのタイプを用意しています。各カラムのジャケットはカラムオーブンに収納しやすく、また取扱いやすいように四角柱となっています。結合基(C18またはC8)やポアサイズ(100Åまたは140Å、300Å)の異なる逆相系カラムを用意しました。

ミクロHPLC用カラム
図4 ミクロHPLC用カラム

検出部

ミクロHPLCに最適なUV検出器

定評のあるHPLC用UV検出器の光学系を用い、これに高性能キャピラリセルを設置して安定したデータの取得を実現しました。

UV検出器
図5 UV検出器

紫外可視検出器用キャピラリセル

低拡散、低ノイズ、低ドリフト、高感度を実現するキャピラリセルです。セルボリュームが16nL(内径50µm)と35nL(内径75µm)の2種類があります。